大宮駅近 内科 循環器内科
ハートクリニック

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〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合8丁目14-20クラール1F

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脂質異常症とは?

さいたま市中央区にある当院は、脂質異常症が引き起こす心筋梗塞や脳梗塞のリスクを熟知した循環器専門医が診療にあたります。

脂質異常症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)が基準値から外れた状態が慢性的に続く病気です。具体的には、「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロールや中性脂肪が過剰になる、または「善玉」と呼ばれるHDLコレステロールが不足することで発症します。

血液中の脂質が異常になると、血管の壁に余分な脂質がたまり、血管が狭く、硬くなる動脈硬化を急速に進行させます。これは、高血圧や糖尿病と並び、心臓病(狭心症、心筋梗塞)の最大の原因の一つです。当院は大宮周辺の皆様の健康を守るため、脂質異常症を「心臓と血管の健康寿命を左右するリスク」と捉え、専門的な対策を提供いたします。

こんな方は脂質異常症に要注意!

脂質異常症は、遺伝や体質だけでなく、日々の生活習慣が大きく影響します。以下のチェックリストに当てはまる方は、放置せず大宮駅近くの当院にご相談ください。

  • 健康診断でLDLコレステロールや中性脂肪の異常を指摘された方
  • 脂っこい食事や肉類、甘いものが好きな方
  • 飲酒の習慣があり、特に中性脂肪が高いと指摘された方
  • 運動習慣がなく、肥満(特に内臓脂肪型肥満)が気になる方
  • 喫煙習慣のある方(喫煙はHDLコレステロールを低下させます)
  • 血縁者に心筋梗塞や脳梗塞を若くして発症した方がいる方

脂質異常症の原因

脂質異常症の主な原因は、原発性と続発性に分けられます。

原発性脂質異常症

遺伝的な体質(生まれつきコレステロール値が高くなりやすい体質)が原因となるタイプです。特に、LDLコレステロールが非常に高くなる家族性高コレステロール血症は、若いうちから動脈硬化が進行し、心筋梗塞のリスクが非常に高いため、専門的な治療が必要です。

続発性脂質異常症

他の病気や生活習慣、薬剤の影響で二次的に脂質の値が悪くなるタイプです。ほとんどの患者様はこちらにあたります。

  • 生活習慣: 過食(特に高カロリー・高脂肪食)、運動不足、過度の飲酒。
  • 他の病気: 糖尿病、甲状腺機能低下症、腎臓病(ネフローゼ症候群など)。
  • 薬剤: ステロイド薬など、特定の薬剤の影響。

脂質異常症の診断基準

脂質異常症の診断は、空腹時(10時間以上の絶食後)に採血した血液検査の結果によって判断されます。診断基準となる主な脂質の値は以下の通りです。

分類基準値特徴とリスク
高LDLコレステロール血症(悪玉)140mg/dL以上血管壁に蓄積し、動脈硬化を引き起こす最大の原因。心筋梗塞リスクを強く高める。
低HDLコレステロール血症(善玉)40mg/dL未満血管壁にたまったコレステロールを回収する働きが不足し、動脈硬化が進みやすくなる。
高トリグリセリド血症(中性脂肪)150mg/dL以上肥満や飲酒、糖尿病で高くなりやすい。高い値が続くと、膵炎や動脈硬化のリスクを高める。
※境界域の数値(例:LDL-Cが120~139mg/dL)であっても、他のリスク(高血圧、糖尿病、喫煙など)がある場合は治療が必要となることがあります。

脂質異常症の症状

脂質異常症は、高血圧と同様に自覚症状がほとんどありません。

血液検査で異常値を指摘されても、体調に変化がないため、治療の必要性を感じにくいのがこの病気の最も危険な点です。動脈硬化がかなり進行し、血管が詰まりかけた時に初めて症状が現れることが多いため、「サイレント病」とも呼ばれます。

現れる可能性のある症状
  • 進行した動脈硬化による狭心症(胸の圧迫感や痛み)
  • 家族性高コレステロール血症の場合、アキレス腱が厚くなる、まぶたに黄色いできもの(黄色腫)ができる、角膜の周りが白くなる(角膜輪)といった特徴的な症状が見られることがあります。

自覚症状がない段階での早期治療こそが、心臓を守る鍵となります。

脂質異常症の治療

脂質異常症の治療は、動脈硬化を予防し、心筋梗塞や脳梗塞を回避することを最大の目標とします。治療は、生活習慣の改善と薬物療法の二本柱で行われます。

生活習慣の改善(食事療法と運動療法)

すべての脂質異常症治療の基本です。

  • 食事療法: 特にLDLコレステロールが高い場合は、飽和脂肪酸(肉の脂身、バターなど)を控え、食物繊維や不飽和脂肪酸(魚の油、植物油など)を積極的に摂ります。中性脂肪が高い場合は、糖質やアルコールの摂取を控えることが重要です。
  • 運動療法: 定期的な有酸素運動(ウォーキングなど)は、HDLコレステロールを増やし、中性脂肪を減らす効果があります。
薬物療法

生活習慣の改善だけでは目標値に達しない場合や、動脈硬化のリスクが非常に高い場合に開始します。

  • スタチン系薬剤: LDLコレステロールを下げる最も強力で一般的な薬剤です。動脈硬化の進行を抑える効果も確認されています。
  • フィブラート系薬剤: 主に中性脂肪を下げる効果に優れています。
  • PCSK9阻害薬: 注射薬であり、特に家族性高コレステロール血症やスタチンで効果不十分な難治性の患者様に適用されます。

当院での脂質異常症治療

医療法人泉仁会ハートクリニックは、循環器専門医として、脂質異常症を「心臓発作のリスク」として徹底的に管理します。

  • 心血管リスクの総合評価: 単に脂質の値を下げるだけでなく、心臓超音波検査や血圧脈波検査(動脈硬化の硬さや詰まり具合を測定)を行い、患者様の血管が実際にどれだけ傷ついているかを評価します。この結果に基づき、個別の目標値を設定します。
  • 合併症を考慮した薬物選択: 多くの脂質異常症患者様は、高血圧や糖尿病を合併しています。当院では、それぞれの疾患との相互作用や、心臓・腎臓への影響を考慮し、複数のリスクを同時に改善する最適な薬剤の組み合わせを選択します。
  • 難治性脂質異常症への対応: 遺伝性の高い家族性高コレステロール血症など、一般的な薬で効果が出にくい難治例に対しても、専門的な診断と治療(PCSK9阻害薬の適用判断など)を行います。

脂質異常症は治療が早ければ早いほど、将来の心臓発作を防ぐ効果が高まります。心臓を守る専門家である当院に、ぜひ一度ご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 大宮駅からのアクセスは良いですか?

A. はい、当院はJR大宮駅西口より徒歩9分とアクセス良好です。また、お車でご来院いただく患者様のために無料駐車場も完備しております。

Q. 循環器内科で脂質異常症を診てもらうメリットは何ですか?

A. 脂質異常症治療の最終目的は、動脈硬化を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞を予防することです。当院の循環器専門医は、血管と心臓の専門的な評価を基に治療を行うため、より直接的に心血管イベントのリスクを減らすことを目標とします。

Q. 健診でコレステロールの異常を指摘されましたが、自覚症状がありません。受診すべきですか?

A. はい、すぐに受診されることを強くお勧めします。脂質異常症は「サイレント病」であり、症状がないうちに血管へのダメージが進行します。自覚症状がない今こそが、将来の重篤な合併症を防ぐための治療のベストタイミングです。

Q. 脂質異常症の薬は一度飲み始めたらやめられないのですか?

A. 薬で値が安定しても、自己判断で中断すると再び悪化するケースが多いため、継続が基本です。しかし、厳格な食事・運動療法によって生活習慣が大幅に改善し、目標値を維持できるようになった場合は、医師の管理のもとで減量や中止を検討できる場合もあります。

Q. オンライン診療は利用できますか?

A. はい、当院ではオンライン診療を実施しております。主に慢性疾患で定期的に通院されている患者様を対象に、医師の判断により対面診療と組み合わせてご利用いただけます。詳細については、受付またはお電話でお問い合わせください。

Q. 土曜日も診察していますか?

A. はい、平日お忙しい方のために、土曜日も16:30まで診療を行っております。土曜日もお電話でご予約の上ご来院ください。

文責: 青木 康大