糖尿病とは?
さいたま市中央区にある当院は、糖尿病が引き起こす心臓・血管の病気(動脈硬化)のリスクを熟知した循環器専門医が診療にあたります。
糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)濃度が慢性的に高い状態が続く病気です。膵臓から分泌されるインスリンの働きが不十分になることで、ブドウ糖が細胞に取り込まれず血液中に滞留し、全身の血管や神経を傷つけ、動脈硬化を加速させます。これは、心筋梗塞や脳梗塞の最大のリスク因子です。当院は大宮周辺の皆様の健康を守るため、糖尿病治療を通じて心血管疾患リスク全体を管理する専門的な治療を提供いたします。
糖尿病の分類と原因
糖尿病は、インスリンの作用不足の原因によって、主に1型と2型に分類されます。
1型糖尿病
- 原因: 自己免疫反応などにより、インスリンを産生する膵臓のベータ細胞が破壊され、インスリンが体内でほとんど分泌されなくなることで発症します
- 特徴: 比較的小児や思春期に急激に発症することが多いですが、成人してからゆっくり発症するケースもあります。発症当初からインスリン注射による治療が必須となります。
2型糖尿病
- 原因: インスリンの分泌量が低下したり、インスリンの効きが悪くなる(インスリン抵抗性)ことが主な原因です。遺伝的な要因に加え、過食、運動不足、肥満、加齢といった生活習慣が深く関与して発症します。
- 特徴: 日本人の糖尿病患者様の約95%を占めます。大宮周辺で働く方や生活される方に多い、生活習慣が影響するこの型の糖尿病に対し、当院は重点的に治療を行います。
糖尿病の症状
糖尿病は初期にはほとんど症状がないため、定期的な健康診断での血糖値チェックが不可欠です。しかし、血糖値が極端に高くなると、以下のような症状が現れます。
- 多飲・多尿: のどが渇き、水分を多く摂り、尿の回数や量が増えます。
- 体重減少: エネルギー源が利用できず、代わりに筋肉や脂肪が分解されるため、体重が減少します。
- 全身倦怠感: エネルギー不足により、体がだるく疲れやすくなります。
- 皮膚の乾燥・感染症: 抵抗力が低下し、感染症や皮膚の化膿が治りにくくなります。
症状が出た段階では、すでに病気が進行している可能性が高いため、症状の有無にかかわらず、健診での異常を指摘されたらすぐに大宮駅近くの当院にご相談ください。
糖尿病の診断
糖尿病の診断は、血液検査によって血糖値やHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)の値を測定し、以下の基準に基づいて総合的に行います。
| 分類 | 基準値 |
|---|---|
| 空腹時血糖値 | 126mg/dL以上 |
| 随時血糖値 | 200mg/dL以上 |
| HbA1c (NGSP値) | 6.5%以上 |
HbA1cは、過去約1〜2ヶ月間の血糖値の平均を反映する指標です。この値が6.5%を超えている場合、糖尿病が強く疑われます。診断後は、合併症リスクを評価するため、詳細な検査へと進みます。
糖尿病の合併症
高血糖状態が持続することで、全身の血管と神経に障害が及びます。糖尿病の治療においては合併症を進行させないことが最も重要になります。当院は循環器内科として、特に命に関わる大血管合併症(心血管疾患)の予防にも全力を注いでいます。
体の細い血管が障害されることで起こります。
- 糖尿病網膜症: 網膜の血管が損傷し、進行すると失明に至る可能性があります。
- 糖尿病腎症: 腎臓のろ過機能が壊れ、最終的に人工透析が必要となる主要原因です。
- 糖尿病神経障害: 手足のしびれ、感覚の鈍化が起こり、傷に気づかず足の切断(壊疽)に至る危険性があります。
心臓や脳などの太い血管に動脈硬化が起こることで発症し、命に関わります。
- 虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症): 糖尿病患者様は心臓の冠動脈が詰まるリスクが非常に高く、無症候性心筋虚血を起こすことがあり特に危険です。
- 脳血管障害(脳梗塞): 脳の血管が詰まり、麻痺や意識障害を引き起こします。
- 末梢動脈疾患(PAD): 主に足の動脈が詰まり、歩行時の痛み(間欠性跛行)が生じ、足の壊疽リスクが飛躍的に高まります。
当院での糖尿病治療
医療法人泉仁会ハートクリニックは、循環器専門医が院長を務めるさいたま市中央区の専門クリニックとして、糖尿病治療を心臓病予防の最前線と捉えて診療を行います。
- 心血管リスクの徹底評価: 糖尿病患者様には、必ず心臓超音波検査や血圧脈波検査を実施し、動脈硬化の進行度や心臓の機能を詳細に評価します。これにより、心血管イベント抑制を目標とした治療戦略を立てます。
- 降圧・脂質治療との統合: 糖尿病は高血圧や脂質異常症を高確率で合併します。当院では、これら複数の病態を同時に、かつ最も効果的に改善するため、循環器専門医の視点から薬の選択と調整を統合的に行います。
- 最新の臓器保護薬の積極的活用: 心臓や腎臓を保護する効果が認められているSGLT2阻害薬などの新しい糖尿病治療薬を、患者様の状態とリスクに応じて積極的に導入し、合併症の発生を強力に防ぎます。
当院は、単に血糖値の数字にとらわれず、「患者様の心臓と血管の寿命を延ばすこと」を最終目標に、大宮周辺の皆様に専門性の高い糖尿病治療を提供いたします。血糖値の異常を指摘されたら、心臓を守る専門家である当院にすぐにご相談ください。
よくある質問(FAQ)
A. はい、当院はJR大宮駅西口より徒歩9分とアクセス良好です。また、お車でご来院いただく患者様のために無料駐車場も完備しております。
A. 糖尿病患者様の最も大きなリスクは心筋梗塞や脳梗塞といった心血管合併症です。当院は循環器専門医が、血糖コントロールと並行して、心臓と血管のリスク評価・予防治療を統合的に行うため、重篤な合併症を防ぐ上で大きなメリットがあります。
A. 糖尿病の治療薬は多くの種類があり、それぞれの薬に特性や副作用があります。当院では、患者様の病態やライフスタイル、合併症リスクを詳細に評価し、最も効果的で安全性の高い薬剤を慎重に選択し、副作用についても丁寧にご説明しますのでご安心ください。
A. はい、すぐに受診されることを強くお勧めします。糖尿病は自覚症状がない期間に血管へのダメージが進行します。大宮周辺で生活されている方々の隠れたリスクを見つけ、早期に治療を開始することが心臓病予防につながります。
A. はい、当院ではオンライン診療を実施しております。主に慢性疾患で定期的に通院されている患者様を対象に、医師の判断により対面診療と組み合わせてご利用いただけます。詳細については、受付またはお電話でお問い合わせください。
A. はい、平日お忙しい方のために、土曜日も16:30まで診療を行っております。土曜日もお電話でご予約の上ご来院ください。


