SDGsは“Sustainable Development Goals”の略で、国連に加盟する193か国が2015年から2030年の15年間で達成するために掲げた、国際社会共通の目標です。2015年9月の国連でのサミットで定められた。貧困や飢餓対策、健康・福祉など全部で17のゴールと169のターゲット(達成基準)で構成されています。
SDGsの達成に取り組む医療機関は増加しており、日本赤十字社、恩賜財団済生会など公的病院の組織から、国公私立の大学病院、医療法人や社会福祉法人、さらに個人の医院・歯科医院など小規模な医療機関も取り組みを表明しています。
17のゴールのうちの1つである「3.すべての人に健康と福祉を」はすべての医療機関が目指すべき達成目標ですが、それ以外では、「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」の達成を目指し、ペットボトルキャップ回収によるワクチン支援、診療車のアイドリングストップや電気自動車の導入によるエネルギーロスの軽減などの活動が行われています。他にも、「12.つくる責任 つかう責任」として、地場産食材を使用し地産地消を意識した病院食の提供、災害用備蓄食材を定期利用し賞味期限切れによる廃棄をなくす、といった活動もあります。